今冬は各地で雪害が報じられる中、季節は休むことなく歩みを続けており、各地で春の兆しが伝えられるようになりました。
フェイクヘルスを見抜く賢い目線を
さて、今年も又、市場には新製品として様々な新しい商品が鳴り物入りで多くのメーカーより発売されてくることでしょう。しかもかなり「キワドイ」宣伝文句で出してきます。
つまり最大限の効果を上げる為には“フェイクビューティ”や“フェイクヘルス”での打ち出し方になってしまいます。特に通販メーカーはＰＲが全てですので思い切った表現になってしまいます。
勿論我が美容界でも根拠やデータ（第三者機関）の無い様々な新製品が出てくるものと思われます。又、近年は効能、効果を謳いたい為に医薬部外品の認可を取るのが流行っていますが効果は全く期待出来ません。
つまり今の流れは高品質な商品力の優劣競争ではなく「マーケティングの勝負」になっており、巧みな打ち出し方のテクニックや宣伝量（資金額）で決まってしまうようです。だから消費者も賢くならなければなりません。
最近では２月９日に某大手メーカーなどに再発防止命令が消費者庁より発せられました。これは炊いた米の糖質を大幅に低減（33％～59％）出来ると謳った「糖質カット炊飯器」を巡り商品の表示は合理的な根拠が無く、景品表示法違反（優良誤認）に当たるとして４社に措置命令を出しました。
この中身は“通常の米より多くの水分を含んでおり、総重量が増えたことで見かけ上の糖質の割合が低くなっているだけ”と判断。合理的な根拠を示すものとは認められないとした。
又、最近幹細胞培養上清液エクソソームで死亡例の記事が出ましたが、「幹細胞培養上清液による治療」と呼ばれているものの多くはエクソソームと言う物質などを点滴や点鼻などの方法で人体に投与し「若返り」や「美容」などの改善効果が期待されると謳っているが、これに対して『抗加齢学会』では「医療水準として未確認の療法でありその有効性、安全性についてエビデンスに基づく十分な検討をお願い致します。」とアナウンスしています。
美容業界にもヒト幹細胞化粧品が高額な価格で出回っていますが、化粧品として作る場合幹細胞自体は入れることが出来ません。なのでどれも細胞を培養した時の上澄み液と思われます。ですが化粧品には薬機法（旧薬事法）で薬以上の効果が化粧品で出ることはありません。それは肌表面の感触や感覚でごまかしているのです。
なぜなら化粧品の場合、薬機法で浸透は角層までと決まっており、お肌が根本から改善し若返ることなど道理から言っても考えられません。それよりむしろお客様が後々本当のことを知ることになった場合、サロンに対して不信感を持たれる事にはならないかと心配です。
「バーデンスサロン」は長年お肌の勉強をしてきたわけで社会正義や社会貢献の為にもお客様の不利益にならないようアドバイスをしていきましょう。
