毎年、春の風物詩となったGW(ゴールデンウィーク)は、今年も各地で大変混雑したようですが、ここ数年はGWの状況が少しずつ変わってきております。
それはわざわざこの時期を目指して訪日する外国人が増えてきていることです。
“日本の桜を見るために”とはっきりした目的を持って来日しており、初期の訪日時は中国人を筆頭に買い物が中心の時期もありましたが、最近はリピーターの増加で、日本文化そのものを楽しみたいと趣向が変化してきています。この勢いがこれからもずっと続いてほしいものです。
さて美容の方に話を戻しますが、業界資料によりますと、ここ数年「常連客の来店頻度が減りつつある」と感じる方が増えてきているそうです。その原因が外側よりも自分の中にあると気付いた時、初めて解決へと動き出すと逃げないでしっかり受け止めることを促しています。
平家物語に“祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり”という一筋は有名ですが、この「諸行無常」という仏教用語は「全てのものは常に変化している」ことを表すと言われています。
全く変わらないと信じているものであっても、実は常に変化し続けていると言うわけです。あらゆるものは常に変化し続けているため、自分自身も変化を続けなければ時代の激流に飲み込まれてしまうということを理解すべきと言っています。
《それでは何が変化し続けているのか?》
- 人口
- 年齢層
- 時代背景
- 地域住民の生活スタイル
- 商業施設の増加や減少
などが依然と比べて変わってきていませんか?
先日も896の自治体がこのまま行けば2040年には消滅してしまう可能性があると発表されたばかりです。多くの場所で人口が減少しておりその上、日本全体が少子高齢化を加速しています。
このような状況の中、小規模サロンがこれからの時代を生き残っていくためには「誰に」「何を」「どのように」提供していくのかを明確にして行かねばなりません。
そして最も重要なことは『誰に』から全てが始まるという事です。
それとサービスを提供する店舗環境やお客様が変わってきているにもかかわらず、何十年も変わらない古いサービスのままで果たして良いのでしょうか?
世の中には「変わらないことが素晴らしい」と思われているものもありますが、それは変わっていないのではなく、同じ歩幅で変わっているだけなのです。
若年層がどんどん減って行き、地域の年齢層が高くなり、お客様の外出する機会も消費行動もどんどん減ってくるでしょう。そんな中高年齢層のお客様に対して私達は何をしてあげられるのでしょうか?
年齢が高くなるにつれての一番の関心事は<健康>といわれています。
次に来るのが<安全>です。私達は美容という仕事を通じてそのことをしっかりと受け止め、出来る限り応えて行かねばなりません!皆様準備は出来ていますか?