恒例のゴールデンウィークは各地で大勢の人出に恵まれ、商売人にとっては嬉しい限りで久々の笑顔も見られました。長い間のコロナ過で窮屈な思いをして来ましたが、今後は経済を回すため少しずつ規制を緩くしていく方針のようです。
中国を除く欧米やアジアでもマスクなしが多く見られるようになりました。つまりインフルエンザ並みの位置づけになってきています。しかし感染したら苦しむのは本人や家族です。又、症状も人によっては重篤になる例も出ていますので感染しない努力は今後も続けていくことが求められています。油断大敵です。
医薬部外品の誇大宣伝に気をつけて
今回取り上げてみたいと思ったのは「医薬部外品」というジャンルの化粧品です。皆さんもご存じかと思いますが、かなりオーバーな表現で売り込みをしている会社を目にします。特に通販メーカーは誇大な表現が目に余ります。
そもそも薬機法では医薬品、医薬部外品、化粧品と区別しておりますが「医薬部外品」は医薬品とは全く別物です。しかし販売している会社は医薬品よりの表現をしています。(違反)医薬部外品はある程度効能効果を謳えるのが最大のメリットで、この利点を最大活用しようと各社は競って取りに行っています。
例えば「シワ改善クリーム」とか「びっくりです。たった40秒で浸透ハリ」と言った表現のチラシを一度は目にした方も多いと思いますが、化粧水やクリームが浸透するのは表皮上部の角質層までと言われていますので深いシワが改善したり又、浸透してハリが出ることもあり得ないのです。
又「医薬部外品は全成分表示をしなくても良い」という特典もありますので都合の悪い成分は出さなくても良いのです。そして有効成分の配合上限が決まっており、クリームや乳液に配合される消炎剤のグリチルリチン酸ジカリウムは0.05%と決められていますが化粧品には上限規制がありません。又、薬用石けんや薬用ハミガキにいたっては殺菌効果はほとんどなく殺菌剤を入れるだけ有害と言われています。
このように怪しげな「医薬部外品」とは世界でも日本だけで他国にはありません。一部のメーカーの「医薬部外品」の誇大宣伝は私たちにとって何のメリットもありません。過度に又、巧妙に訴えている宣伝広告にはこれからも注意して行きましょう。